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【レポート】村の子どもをめぐる環境

80校達成 寄贈先の様子

とある村の様子

児童書とおもちゃが詰まった図書棚を100校に寄贈することを目標にして いるBook & Toyプロジェクト。現在、80校を超えたところです。 最初の寄贈から3年以上が経過し、本やおもちゃがどのように活用されて いるのか時々、モニタリングをしています。 この図書棚をうまく活用するかしないかは、先生たちの力量によるところが 大きいことがわかってきました。うまく活用してくれている学校では、本が ぼろぼろで先生が紐で本の製本をしなおしていたり、図書貸出帳はぎっしりと 記録が書かれていたり、おもちゃは手垢でまっくろといった具合です。

本をよく読んでいる子どもたちと話をすることができました。 なぜか、お父さんを亡くしている子が多かったです。お母さんは日雇い労働で 多忙な毎日をおくっていて、学校から帰ったら自分より小さい弟妹の面倒を みたり、家事を手伝ったりするいい子ばかりです。家が貧しくてお弁当を持って いけない子どもは、学校の隣にある僧院でお手伝いする代りに、僧侶が食べ なかった食事をいただいていました。障害をもっている子は、そのうち学校へ 行かなくなり、村のなかの限られた環境で一生を過ごすことになります。 学校で読んだ本や将来の夢について話すとき、彼らのキラキラした目からは 想像もできないような環境に子どもたちがいることも、このプロジェクトを 通してわかってきました。

私たちの届ける本とおもちゃが、少しでも多くの子どもたちがより楽しい時間を 過ごせる一助になったら嬉しいです。目標達成できるようあと少し、頑張ります。 (森/BAJヤンゴン事務所)

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